めそブ

凡人の凡庸で月並みなブログ

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Huluで『震える舌』を観る。

当時のテレビCMの印象は、やたら不気味なホラー映画に近い印象だったが(たぶん実際に病理版『エクソシスト』的なものを意識していたんじゃないだろうか?)、今観るとシリアス演出の過剰さが気になって、却って白けてしまう。

子供の病状を心配しながらも自身への感染を疑い恐れる両親も、リアリズムを意識した演出なのだろうが、何だか単なるバカ親に見えてしまって、そういう演出が挟まれる度にイラッとさせられる。

ラスト近くの院内の販売機で買ったリンゴジュースを喜びのあまりコケて落とすシーンは、おそらくそれまでの暗い展開を反転させた緩和の演出なのだろうが、定型的に思えていま一歩感動には至らない。